天王寺散策スケッチ 人力車の碑

2009.07.03/透明水彩はがきスケッチ、6Bホルダー/大阪市天王寺区一心寺
高さ3メートルくらいの洋風の柱です。四天王寺の石の鳥居に通じる坂に面した一心寺の墓地に建っています。坂からよく見えるので前から気になっていた。こいつはなんだろう。柱頭はコリント式のような柱頭飾りです。ものすごく変わっているのは、その柱が3本束になっていること。これはいったい何のおまじない? よく分かりませんが、様式が正しいのでさぞかし名のある建築家の手になるのかと思われますが不詳です。
柱には「成業碑」とある。銘板によれば明治8年(1875年)に和佐清吉というひとが今宮の地で人力車を造りはじめた。30年近くのあいだに4000両を造ったそうです。清吉さんの人力車は「今宮車」と呼ばれるようになった。それを記念して明治35年(1902年)に建てられたようです。漢文なのでよく読めないけどそういうことらしい。建てたのは清吉さんご本人。なぜ本人なのでしょう?
今宮というのは通天閣の建っているあたりの地名。この坂の下です。1902年といえば第5回内国勧業博の前年。博覧会の跡地が通天閣を中心とした遊園地ルナパークです。ひょっとしたら清吉さんの工場は博覧会会場の敷地として買い上げられたのかも知れません。転業を余儀なくされた清吉さんが補償金で記念碑を建てたのかも知れない。
おもしろいのは、この坂の下が今もバイク街であること。人力車は昭和のはじめまで都会を走っていたそうですから、今宮車の製造はそのあとも他業者の手によって続いたのかも知れません。それが戦後バイクへと転換したと考えればつじつまが合います。和佐清吉についての情報はネット上にまったくありません。こういう未接続情報というものも世の中にはあるのですね。
そもそもなぜ記念碑が墓地にあるのか。よく見ると横に戒名が掘り込んであります。しばらく墓標として使っていたらしい。それも途絶えて久しい感じです。花挿しに花は無かったけれど、スケッチには描き加えておきました。
とろりと甘い「完熟アップルマンゴー」秀美園(塩屋さん、鹿児島県南さつま市)

2009.06.16実食
鮮やかな濃い黄色です。果肉はとろりと柔らかく、とてもジューシーでツルリとした食感。十分な甘さに、乳製品のような独特の旨みがあります。毎年塩屋さんにはマンゴーを送ってもらっていて天王寺では人気。2009年には阪急百貨店のお中元商品用に塩屋さんのマンゴーでメルカートピッコロオリジナルのジャムを作りました。これも評判は上々でした。塩屋さんは、ほとんど化学肥料を使わず、有機肥料中心の土づくりをなさっている。メルカートピッコロ店主・中島一郎によれば「山のなかの木の実と黒糖を醗酵させたものを土に入れる」そうです。木の実ってなんでしょう。
生キャラメルの派生形「生キャラメルショコラ」(株)札幌めるへん(札幌市)

2009.06.18実食
生キャラメルをチョコでくるんだもの。甘いだけではありません。チョコの苦味とキャラメルの塩味が甘さに加わって独特のあじわいを作っています。生キャラメルのブームの筋道をつけたのがここらしい。ノースプレインファームの生キャラメルがよく売れているのを見てその半値で売り出した。北海道でも大手の菓子問屋とタイアップしてみやげ物売場に並べたようです。以来、いろんな種類の生キャラメルを作り続けています。これもその派生形というわけ。みやげ物商法は、その後どうなるかが分かれ目。ほとんどが数年で無くなっていく。展開をするなかで食文化にたどり着けばおもしろいのですが。






